履歴書の種類と選び方
転職雑記 2025/6/17
転職活動でまず必要となるのが「履歴書」ですが、その様式にはさまざまな種類があるのをご存じですか?
「どれも同じだろう」と思っている人も多いかもしれませんが、実は履歴書には種類があり、目的によって使い分ける必要があります。
今回は、意外と知られていない履歴書の種類や、目的に合った履歴書フォーマットの選び方を解説します。
1.履歴書の種類
履歴書には意外と多くの種類があります。
どの履歴書を使用するかは本人の自由ですが、それぞれの履歴書フォーマットには、応募する職種やアピールしたい内容によって適性があります。
履歴書は主に「JIS規格」「一般用」「転職用」「パート・アルバイト用」の4種類に分類されます。
■JIS規格
JIS規格とは、産業標準化法に基づいて定められた日本の国家規格です。
この規格に基づいた履歴書は、日本で最も一般的な様式で、他の履歴書フォーマットの基本形ともいえます。
学歴・職歴欄が広く取られており、職歴がアピールポイントとなる社会人に適しています。
ただし、志望動機や特技などが一つの欄にまとめられているため、自己PRを重視したい人には物足りない場合もあります。
迷ったら、まずはこのJIS規格の履歴書を選ぶのが無難です。
■一般用
一般用履歴書は、JIS規格と比べて趣味・特技・自己PRなどの項目が多く設けられています。
フリースペースが広いため、学歴や職歴以外で自分をアピールしたい人に適しています。
また、保護者情報の欄があるため、未成年の応募にも対応しています。
■転職用
転職者向けに設計された履歴書は、職歴欄が大きく、退職理由の記入欄が設けられているのが特徴です。
転職活動における実績や経歴をしっかりと記載できるようになっており、職務経歴書とセットになっているタイプもあります。
■パート・アルバイト用
このタイプの履歴書は、勤務可能時間や希望勤務日数などを記入できる欄が設けられており、全体の記入項目が少なめです。
志望動機や自己PR欄もコンパクトで、転職活動には向いていません。
2.履歴書のサイズ
履歴書にはA4サイズ(A3二つ折り)とB5サイズ(B4二つ折り)の2種類があります。
どちらを使用しても選考結果に影響はありませんが、ビジネス文書の標準サイズであるA4が一般的です。
企業によっては履歴書のサイズを指定する場合もあるため、指示がある場合は必ず従いましょう。
3.履歴書の入手方法
履歴書は以下のような場所で入手できます。
・コンビニエンスストア
・文房具店・書店
・スーパーマーケット・ホームセンター
・オフィス用品店・100円ショップ
・ネット通販・履歴書配布サイト(無料ダウンロード)
ネットからダウンロードできる履歴書は、何度でも修正でき、使い回しも可能で便利です。
職歴の追加や更新が簡単に行える点もメリットです。
4.ケース別の履歴書選択例
① 職務経歴書がある場合
履歴書だけでは記載しきれない職歴がある場合は、履歴書の職歴欄がシンプルで、職務経歴書とセットで提出できるタイプがおすすめです。
履歴書には簡潔に職歴を記載し、詳細は職務経歴書で補足することで、スキルや経験を効果的に伝えることができます。
② 履歴書のみ提出する場合
履歴書単体で提出する場合は、職歴欄が広めに設計されたフォーマットを選ぶのが良いでしょう。
職歴を丁寧に記載することで、採用担当者に自身の経験を伝えやすくなります。
③ スキルをアピールしたい場合
スキルを強調したい方には、志望動機欄が広く取られた履歴書が適しています。
前職での具体的な実務経験や成果を記載することで、自分の強みを明確に伝えることができます。
④ やる気を伝えたい場合
意欲や前向きな姿勢をアピールしたい場合は、自己PR欄が大きい履歴書を選びましょう。
転職に対する考えや人柄をしっかり伝えるには、自由記述のスペースが重要です。
5.まとめ
履歴書は、自分自身を表現する大切なツールです。
多くの種類があるからこそ、自分の強みや目的に合った履歴書フォーマットを選ぶことが大切です。
雇用形態や応募先に応じて、最適な履歴書を準備しましょう。